頭の形 ~野口晴哉先生語録~

《野口晴哉講義録より》


頭の動きというものと成長というものとは非常に関係が深くて、赤ちゃんはまず頭から観なければならない。


自発的な意思を全く持たない状態の時には、頭の片側がベソッとそげています。大人になっても片側がベソッとそげているのは自発の意思がない者ですが、子供にもそういうのがあって、親は片方を歪めて寝せていたのでそうなったなどと言っておりますけれども、自発的な意思を起こして自分で何かしだすとみんな丸くなってくる。


寄りかかっている専門は大人になってもペシャンコのままになっています。


しょつちゅう絶え間なく自発的な意思が細かに動き過ぎてしまっている時には頭部第二※という処が弛んできます。自発的な意思が抜けてしまうと硬張ってきます。

子供のそういう場合は、自発的な意思が育っていないのです。


頭部第三は感情抑制に関連がある。

後頭部が萎縮しているのは感情がない場合、感情が豊かに育っていない場合です。だから後頭部が絶壁型の人は突然感情が変化します。感情が頭を経て繋がらないで、動物のような感情の動きでパッといきなり変わる。だから知能犯は別として、突然人を傷つけたなどというのは後頭部の絶壁の人が多い。第三の部分の萎縮が多いのであります。


そんなように頭の形というのは絶えず変化している。七十を越しても変化するのですから、子供たちはもっともっと変化しているのです。そこで子供の頭の変化というものをまず注意する。


※頭部第二 

両眼のそれぞれの真ん中を上に、両耳の前の線を上にのぼった交点二点。わずかに弛んでいる。


※頭部第三

眉間の真ん中をまっすぐ頭頂へのぼって進んでゆくと、後頭部へ下がる手前の頭骨の繋がり目に、指が止まる小さく弛んでいる処があります。


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やさしい野口整体

〜野口裕介(ロイ)先生に捧ぐ〜 Facebookページ「やさしい野口整体」に宮崎雅夕先生が投稿された記事の保存版サイトです。