赤ちゃんの睡眠 ~野口晴哉著「育児の本」~
《野口晴哉著 育児の本より》
赤ちゃんの睡眠
赤ちゃんの健康には睡眠ということが最も大切です。
睡眠の第一番の問題は深く眠らせるということです。深く眠ると、お腹で呼吸しているが、疲れすぎたり体に悪い処ができると眠りが浅くなる。
眠りが浅い場合にはいくら栄養を与えても吸収しない。抱いた時に体が軽いような場合には、眠りが浅かったとまず考えなくてはならない。
食べさせても太らない場合、栄養が過剰なのに神経質になっていらいらしているだけで太ってこないような場合は、みな眠りが不充分で、眠りを深くするように、寝ている間にお腹で呼吸するように誘導することが大事です。
寝ている間にいろいろ寝相を転々とするのは、疲労の調節で、活元運動によるものですから、それに任せておいてよいが、うつ伏せになるようなことがあれば頭が疲れている。大の字になれば胃袋が疲れている。体を捻っているようならば、泌尿器が悪くなっている。寝相はできるだけ自由がよいが、寝相がある形でずーっと続くような場合には、どこかが悪くなっている。悪い場合には眠りの質が落ちているから、お腹で呼吸しないで胸で呼吸しています。
体を歪めて、それを長く続けている場合でも、呼吸をお腹でしているような時は健康恢復の活元運動のようなものですが、胸や喉で呼吸している場合には体の異常の現れで、何故歪めなくてはならないかという疲労の偏った部分の調節が必要であります。
深く眠らせるためには、お腹と頭によく愉気をすれば自然に深くなるからあまり問題はないが、体の一部が硬くなっている時には、それを弛めないと呼吸がお腹に入ってきません。
ー後略ー
写真
by Hitomi M. スマホ
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