創造への道 ~野口晴哉先生語録~
《野口晴哉語録より》
満足は退歩だ。
しかし飽くなき追求は破壊だ。
新しい開拓は、いつも豊かにする。
絶望は、心貧しき者のすることだ。
あらゆる財物を失って豊かな人は、豊かということを自分のものにしている。
何もなくとも、豊かな心に生きている人だけが豊かなのだ。
そういう人は、失っても直ちに得るし、得たものにしがみつかない。
得たものにしがみつくのは、失うのを恐れているからだ。貧しき人の為すことだ。
道は自づから拓かれ、思うが如く人は在る。新しいスタート、今よりきるべし。
生きるとは創造することであり、それ故、新しいことを考え行うことがなくなると、人は老いる。産む力を失ったことを老衰という。
飲み、食い、眠り、働くことだけが生ではない。
飲み、食い、眠り、働くことを如何に注意しても、それで人間を健康にすることも、老いを防ぐこともできない。
記憶とか、正確とか、形式とか、過去に頭を向けていることは、それ故に老衰行為だ。
子供を大人の小さなものに仕立てて喜んでいる人がある。老衰の人を造っている。
いつ迄も若く、活き活きと、十全にその生を活かしきれる人が、いつも新しきことを空想し、新しきことを思いつき、それによって行動し、絶えず創造への道を歩んでいる。
すでに老衰した人は、それ故に慎重であることより、冒険をむしろ愛さねばならぬ。
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