体のリズム ~野口晴哉先生語録~
《野口晴哉語録より》
体のリズム
喜怒哀楽が脈に変化を生ぜしむることはご存じでしょう。駆けても食べても脈は変わります。
それ故いつも脈を見ていると、その人特有の調子を持った律動が分かってきます。
いつものようにその人の動きであれば平常な体状態と見てよいでしょう。その中に打つ波が多いというような時、私は恋愛か結婚問題が起こったかと訊きますと、殆どそうです。引く波のしている時、損をしたとか不安を持っているとかいうことが多いので、その人の生活状況の反映が脈に現れております。
その脈が、その人の調子とか心とかいうものから離れて機械的な動きをしている時は、何か異変のある時です。呼吸もその如く機械的調子であれば、病人なら死が近い。
それ故、その人特有の調子を脈が保っている限り無事であり、保っていれば次の変化に乗じて快復へも誘える。
早く治りたいのは人情だが、待つということをしないで推し進めれば壊れることが多く、待つことよりも時を要することが多い。
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by Hitomi スマホ
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