感情の平静 ~野口晴哉先生語録~
《野口晴哉語録より》
感情の平静を保つことは、人間の生活のなかで一番大切なことである。
感情が平静な時は自ずから快である。
感情の平静を破って得た快は不快の支えによってのみある。
“楽あれば苦ある”という諺の如くであるが、感情の平静に生じた快は物や事による快ではなく、息していることそのものにその快さを感じる。
感情の平静を保つ方法は、これを破る一切のことをせず、出会ったら直ちに処理して、不快な感情を抑え内攻せしめぬことである。
盗みや、脱税をして感情の平静は得られない。損をしまい、得をしようとしても、上手に振る舞って良い子になろうとしても、自ずから詐(いつわ)る限り、感情は平静ではない。
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by Hitomi スマホ
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