快と不快 ~野口晴哉先生語録~

人間には、良い処と悪い処がある。

快をもたらすのは良い、不快をもたらすのは悪いのである。

この人を相手にして、快と、不快と、どちらが大きいかを考えれば良い。

しかし快が千あっても、不快が一つあるだけで、嫌な場合もある。

不快が沢山あって、快が一つしかないのに、その一つの快が千の不快に優ることもある。

人間というのは、まことに勝手な存在である。

その勝手が生きているということで、トータルサムを作り、快五十、不快五十、それ故、零というのは、物の世界のことである。

生き物の世界では、一は千に対立し、千は一つに負ける。

しかも醜い毛虫が、美しい蝶になり、花の女性が、皺だらけになる。いつも決して同じではない。

それが生というものである。


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by Hitomi デジカメ

やさしい野口整体

〜野口裕介(ロイ)先生に捧ぐ〜 Facebookページ「やさしい野口整体」に宮崎雅夕先生が投稿された記事の保存版サイトです。