冷え ~野口晴哉著「風声明語」~

《野口晴哉著 風声明語より》

冷え


毎年のことだが、夜眠る頃暑く、暁方冷える時期になると、夏風邪、神経痛、又リューマチ風の筋肉痛、脚がだるい、眼が痛む、腹痛、腰痛、胸痛、頭痛、吐気等々が伴う状態の人が多くなるが、朝起きて脚湯を三分して、擦るようにして拭くと、いろいろの症状がなくなってしまう。


クーラーの強い室に長くいた時なども同じで、思うに、脚が冷えた為の現象であろう。こういう状態の時は足の第三、四しょ骨間が狭まって、押すと過敏痛がある。そこを押してから脚湯をするとさらに効果がある。


彼岸をこした頃から急に少なくなるのは、涼しくなって布団から脚を出さなくなるからであろう。


しかし人間の体の異常というものは、普遍的な場合より、地方的、季節的、又個人的な場合の方が多い。異常を感じた時、病気と考える前に、生活を反省し

それを正すことを忘れないことが望ましい。


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やさしい野口整体

〜野口裕介(ロイ)先生に捧ぐ〜 Facebookページ「やさしい野口整体」に宮崎雅夕先生が投稿された記事の保存版サイトです。