カギの字の愉気 ~セルフ整体~
《セルフ整体》
カギの字の愉気
新緑が美しく、爽やかな風薫る五月ですが、この時期は、五月病という言葉があるように、神経が過敏になりやすい時候でもあります。
過敏な神経を静める愉気の一つに、かぎの字の愉気、というのがあります。
これはお腹の愉気で、左の肋骨の下から、まっすぐ下腹へ降りて、丹田の下を通り、おへその右の方まで、丁度釣り針の形のように愉気をしてゆきます。
受けると大変心地よい愉気で、受けてる間にも弛んで眠くなってきます。
仰向けに寝ます。
愉気の始まりの処は、左の肋骨下端の下、鳩尾から側腹までの中間あたりになりますが、
左足を曲げて膝を外へ倒すと、お腹のそのあたりにわずかに弛むところができます。
そのあたりの一番深い弛緩のところへ両手の指先を重ねて置き、まず真下へ(畳の方向へ)相手の吐く息に乗じて、軽く押さえながら愉気をします。
そのあと、手はそのままで愉気の方向をおへその方へ向きを変えます。
始点はチョット時間がかかるかもしれませんが、焦らずにじっと愉気していると、当てている指先に、気が満ちて来るような感覚…わずかな抵抗感や押し上げてくるような感覚を感じてきます。
それを感じたら、その感覚に任せて手をゆるめてゆきますと、最初に感じた弛く力のない感じが満ちた感じに変化してくるのが判ります。
その指を、軽くお腹に触れながら下腹の方へ少しずらしていくと、少し弛んでいるように感じる処がありそこで指が止まります。止まったところで、最初と同じように真下に愉気しながら入った後、お臍の方向に向きを変えて愉気をし、息が深くなって気が満ちる感じや、わずかでも押し上げてくる感じがしたら、次へ移ります。
止まる処がわからなかったら、指を少しずつずらしながら気持ちの良いところで愉気していってかまいません。
釣り針の曲がり角まで来たら、またしっかり愉気し、右の方向に進みます。
曲がり角は、お臍からおよそ掌一つ斜め下方あたりになります。
少し難しいと思われるかもしれませんが、愉気する処は多少ずれていてもかまいません。気は必要な処へ引き寄せられてゆくと思って、あまり神経質にならずに、心地よく感じるところへ愉気してください。
指が止まったところで愉気しながらお腹を横切って、丹田の下から、右の角まで来たら、今度は上に(頭の方向)進み、おへその右横でしっかり愉気をして、終点にします。
自分のお腹でしっかり練習して上手になったら、ご家族にも試してみて下さい。愉気している最中に寝息が聞こえて来るかもしれません。
自分以外の方のお腹に愉気するときは、お腹を下に押さえてゆく時に、無理のないように注意して下さい。
相手の呼吸を観ながら、吐く息で入っていきます。
最初は、痛くないか相手に何度も聞きながら手加減を覚えてゆくと良いと思います。
特に男性が女性に愉気するときは力加減を注意して下さい。
自分の感覚を過信しないで、相手と気を通わせながら、安心感を与えられるように気づかいと気配りをして愉気して下さい。
写真
by Hitomi スマホ
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