胎児への愉気 ~野口晴哉著「誕生前後の生活」~
《野口晴哉著 誕生前後の生活より》
胎児への愉気
初めのうち胎児は手掌の中に入りますので、そのまま愉気をすればいいです。胎児に触ると思って愉気をすればいいです。しかし、だんだん大きくなってきますと、どの部分に愉気したらいいかということになりますが、胎児の頭の部分に愉気をします。
人間の生きる元は後頭部がその主体であります。要するに心臓も胃袋も皆、後から造られたものです。そして、それらがよく育つ、育たないは後頭部の問題でありますから、胎児への愉気は、後頭部に行っていればよいのです。
後頭部に愉気をしているうちに胎児は手足を動かします。初めのうちは殆ど活元運動的ですが、だんだん気が通ってくると、意識ある動きに似てきます。意識ある動きをするようになってきたときに、いろいろ質問すると答えます。話しかけはその後でやります。
ただ初期は母体の変動が多いので、母体を中心に愉気をするべきです。子供の頭がはっきりしだすようになった頃から、子供にその中心を移すべきです。
写真
by Hitomi スマホ
0コメント