~野口晴哉著「整体法の基礎」~

《野口晴哉著 整体法の基礎より》


―前文略

しかし、私のいう人間の気とは、そういう細かい物質の分散ではなく、分散する力なのです。


必要なものを集めてくる力、不必要なものを捨てていく力、分散していく力をいうのです。


細かく分散されたもの、それが気ではないのです。物質を吸収したり発散したりする力、それが気であり、心と体を繋ぐ力、それが気なのです。


だから、精神の集中の密度が濃くなると、気は旺んになります。体を動かすことが活発になると、気も旺んになります。


だから「胃袋を治すにはどうしたらよいか」と訊かれても、私は、胃袋など観ていない、気のつかえを観ているのです。


気のつかえを通るようにする、鬱散するようにする、足りない処には巡るようにする。


私の観ているのは気だけなのです。レントゲン写真を撮ったら、こんなふうに曲がっていたとか、こんなふうに影が出ていたとか言っても、それは物の世界の問題なのです。


気の感応で気が通れば、どんなに曲がっていても真っ直ぐになるのです。頭の中の細胞がああなっている、こうなっているといっても、そんなことは問題ではないのです。


後文略―


写真

by Hitomi デジカメ

やさしい野口整体

〜野口裕介(ロイ)先生に捧ぐ〜 Facebookページ「やさしい野口整体」に宮崎雅夕先生が投稿された記事の保存版サイトです。