躾 ~野口晴哉先生語録~
《野口晴哉語録より》
躾の必要、それはある。
命令と強制で、それをすることがいけない。
自発的にそのことを身につけるよう導くことが大切である。
子供は善しと認めねば、善くならない。
悪しと見て、善きへ押しやろうとすると反撥するが、
善しと見れば、自発的に善くなりたがる。
然るに悪しと見て躾の工夫をする、これがいけない。
子供の悪きことを言いたてて、子供を善くすることはできない。
子供の善行を讃えよう、皆で・・・。
悪行の指摘は、指摘したことへ導く。
不幸せを教えることが、不幸せを造る。
幸せ、不幸せ、そういうことは青い鳥に乗せて飛ばしてしまおう。
中略
悪い子が悪いことをするのは、当たり前のことである。
善い子が善いことをするように、悪い子は悪いことをする。
しかし善い子、悪い子がいるのかというと、決していない。
そう認むることによってそうなる。
悪戯に関心を集めれば、悪戯は育つ。
智恵に関心を集めれば、智恵が育つ。
人はその認めた如くなる。
大人でも子供でも認めたごとくなる。
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