活元指導の会 ~野口晴哉先生講義録~

《野口晴哉講義録より》

昭和48年4月 活元指導の会


前文略

ある人が活元運動をやって霊妙だと言ったので、「そんな感じがしたなら、クシャミをする毎に霊妙だと言いなさい」と言いました。そうでしょう。クシャミだって、屁だって、活元運動なのです。屁をして「まあ、霊妙だわ」とそう言うのならいいですよ。しかし、屁は屁、クシャミはクシャミ、活元運動だけ霊妙だと言うのはおかしい。


しかし、相互運動になると私でもそんな感じがする時があります。最後に相手の体の悪い処へちゃんと手が行っているのです。そこで終えているのです。


だから相互運動が終わったという時の様子をみると、その人の体のどこが悪いかが分かる。しかし、やっている当人同士はそんなことは知らないのです。しかし私は体の急処を研究して知っているから分かるのです。


どうして何も知らない内に、そういう処にピタッと手を当てているのだろうかと考えると、確かに霊妙だと思います。


もっとも、犬だって噛み付く時は相手の血管を正確に噛むし、セルセリスという蜘蛛は相手の運動中枢を針で刺して麻痺させて卵を産み付けるそうですから、生き物の世界にはもっともっと霊妙なものがたくさんありますけれども、人間のような高等動物にはそういう働きが下等動物よりもっと優れていても不思議ではないと思うのです。


活元運動が一度出るようになった方は、お家へ帰って同じことをやると同じように動き出していきます。そして、そういう人達が何人かで集まって活元運動をやる時間をおつくりになると、自然に活元会になっていく。


どこの活元会もそんなような形で出来上がって普及していっています。やはり、自分の体でこういうものなんだということを体験した人が集まり、広げていくことが一番望ましい。


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やさしい野口整体

〜野口裕介(ロイ)先生に捧ぐ〜 Facebookページ「やさしい野口整体」に宮崎雅夕先生が投稿された記事の保存版サイトです。