親が変われば子供も変わる ~野口晴哉著「潜在意識教育」~

《野口晴哉著 潜在意識教育より》

親が変われば子供も変わる


人間の心には以心伝心といって、言葉を用いなくとも無意識に通じ合う心のはたらきがある。これをラッポール現象という。


仏教の話では拈華微笑(ねんげみしょう)といって、お釈迦さまが黙って華を拈(ひね)ったら大勢の中で迦葉がひとり微笑して肯(うなづ)いたということで、その心がスーッと伝わることを以心伝心とか拈華微笑とか言っているけれども、恋愛でもしてみれば、何でもお互い同士感じ合うことができる。


赤ちゃんとお母さんでも、親と子でも、恋人同士でも、みんな心が通い合う。必ずしも言葉や何かによらないでよい。


テレビやラジオがあるように、人間の心も宇宙と一つになっているから、遠くともその受信装置のあるところ、同調できるところの心に伝わって、同じような考えを起こす。これをテレパシーというが、そういう心があるので、言葉にしなくとも親がどういう角度から子供を見ようとして、いや見てしまったかということは、何も言わなくとも子供の奥にある心にはそれが感じられる。


感じるからすぐ行為が違ってくる。私の話を聞いた親が、帰って何も言わないのに、翌日からもう子供達の態度が変わってしまったということがあった。


心にはそういうものがある。親が今までとは違った目で子供を見ようとすることを、子供は無意識に感じ取ってしまうのである。


写真

by H.M. スマホ

やさしい野口整体

〜野口裕介(ロイ)先生に捧ぐ〜 Facebookページ「やさしい野口整体」に宮崎雅夕先生が投稿された記事の保存版サイトです。