寝相の特徴 2 ~野口裕介先生(ロイ先生)愉気法講座録~
≪野口裕介(ロイ先生)愉気法講座録より≫
寝相の特徴(2)
よく私のところに「子供が風邪を引いた、熱がある。どうしたらよいでしょう」といって電話がかかってきます。そういう場合、まず母親を安心させてあげることが大事なのですけれども、電話で、「どうしたらよいのでしょうか」と訊かれても様子が全くわからないことがあります。
パッとわかることもありますけれども、占いではないのですから、いくつか情報をもらわないとわからない。少なくとも熱、脈、呼吸というその三つは聞いておかないと分からない。
熱と脈と呼吸にはあるバランスというものがあるのです。ですから最低それだけを計ることができて、知らせてもらわないと、今どんな様子なのかが想像もつかないわけです。私も答える以上責任がありますから、ただ母親を安心させるためだけに言っているわけにいかない。
以前、脈と呼吸の関係で一息四脈についてお話したことがありますが、一息四脈を保たなくなるような条件の中で一番多いのは、見過ごされがちですけれども、強い打撲、打ち身です。
「頭を強く打った、けれども何でもなかった」とよく言っています。しかしその時に風邪を引いてみると分かるのですけれども、体力がすごく落ちていることが分かります。経過がすごく長くなるのです。
いつもなら風邪を引いてもこんな経過をたどるはずがないのにというような経過をたどることがあります。
ですから、一番注意をしなくてはいけないのが打撲とか強い打ち身とか、いうものです。頭を強くぶつけたりしますと、脈は遅く、そして呼吸は速くなります。脈を呼吸数で割ってみると、二とか三とかしかたたなくなります。
だからそういうときに一番最初に考えることは、打撲しなかったか、頭を強く打ったりしなかったかということです。頭だけではなく、指先とか足の甲とかお腹とか尾骨とかいうようなところも同じ様に影響します。
それは激しい打撲をしなかったかを確かめなければならない。たいていその場では忘れていますけれども、その何日か前とか、一週間前とかに打撲していたということは珍しいことではないのです。
だから打撲の後始末を考えることが大事になってくるのですが、打撲の後始末がつくと一息四脈に戻って、自然な経過がたどれるというようなことは珍しいことではありません。
やれ肺炎になる何になると言っていますけれども、そういう時に意外に見過ごされているのが打撲だということがよくあります。
つづく
写真
by H.M
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