寝相の特徴 3 ~野口裕介先生(ロイ先生)愉気法講座録~

≪野口裕介(ロイ先生)愉気法講座録より≫

寝相の特徴(3)


ところで、そういうようによく熱が出て肺炎になるのではないかといって騒いでいる人がいますけれども、そういう人の寝相を観察してみると、全体が「く」の字になっています。


こういうことは一つの観察方法なのですけれども、熱を出していて寝相が極端にこういう「く」の字になっている場合は、大変肺炎を起こしやすい時です。こういう寝相をずっと続けていたら注意しなければいけない。


他に注意がいる寝相としては、例えば寝ている人が上に上に自分をずらしていくような寝相をする時は、やはり注意が必要です。頭がくたびれていたり、神経的に少しくたびれている状態が続いたり、あるいは頭の中が非常に過剰な刺激が加わった状態の時にそういう寝相の仕方をするものです。


首で上へずっていく、難しいけれども、赤ちゃんでもやっています。これは頭の過敏な寝相と言われています。ですからそういう寝相をしている時は、風邪なら風邪の経過がしにくくなるようなことを想定することができます。そういう寝相の時はやはり用心しなければならない。


私たちは体に変動が起こった時に、なるべく何もしないに近いことでその人自身の力で経過してゆくことを通して体を丈夫にしていこうと考えています。


でも、何もしないで見ていることに近ければ近いほど、注意を払っておくことはやはり大変大事なことになります。そういう時の観察の仕方はやはり覚えておかなくてはいけない。


けれどもたいていそういうのは勘で為していくことで、知識で為すことではないようです。結局最後には人間の持っている本来の勘と言うもので動作していくことが一番大事なのだということを、私自身愉気ということを通して感じています。


ただし、勘に頼るという時は、自分に弾力がないと駄目です。体が硬張って鈍くなってしまった状態では勘というのはまったく当てにならない。


ですから自分自身の体をきちんと整えていくことが、勘で生きていく人の大事なたしなみです。


硬張った体で勘に頼ろうとしたら、それはご迷惑としか言いようがない。けれども、体の弾力のある人の勘というのは、下手な知恵よりはよほどすばらしいものを持っているものです。特に愉気をする感覚にとってはそうです。


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〜野口裕介(ロイ)先生に捧ぐ〜 Facebookページ「やさしい野口整体」に宮崎雅夕先生が投稿された記事の保存版サイトです。