手首と頭のつかえ ~野口晴哉著「体運動の構造第二巻」~
《野口晴哉著 体運動の構造第二巻より》
手首と頭のつかえ
その異常は手首に出るのです。私はいつでも自分の手首を観察しております。私が講義をしていて、話に飛躍がある時、あるいは難しくなる時は、いつも手首が太い時なのです。今日も右が太いのです。右が細い時はスラスラと話が進みます。そこで右の手首の太さを観て、疲れが残っているか否かを確かめます。
手首の拡がっている人は、拇指をよく引っ張ると緊まってきます。手首の太くなった人とは問答無用、一晩眠ってから話し合うべきです。今ご自分の手首を握ってみて下さい。
右の手首が左に比べてどうか、太い方は揺すぶってみても硬くて動かない、同じように動かしても動きが遅いのです。私はいつも暇があると揺すぶってみます。骨がガタガタと動き出します。動きだした時に拇指を引っ張るのです。
これを何回か繰り返すと手首は細くなります。手首が太くなっていると、頭はつかえたままの状態で固まってしまいます。一晩眠ると大抵は戻りますが、戻らなくなってしまうと、もう頭が働かなくなるのです。
写真
by Hitomi スマホ
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