邪気の吐出(じゃきのとしゅつ) 〜セルフ整体〜

《セルフ整体》
邪気の吐出(じゃきのとしゅつ)

ポカンという状態に成りやすくするための呼吸法です。

「みぞおち」という処をご存知でしょうか?

両方の肋骨の下端から両手で骨を辿っていくと、交わっているところがあります。そこには剣状突起と言って押すと痛い尖り気味の小さな骨があります。

「みぞおち」は、そこに人差し指を置いたら薬指の当たる処辺りです。漢字では鳩の尾と書いてみぞおちと読みます。

ポカンとなりにくい心身の状態の人は、
ここが、硬くなっています。

ここが硬いと、腹式呼吸が難しく、息が浅くなります。
息が浅い状態というのは、自分の中心が定まらなくなってる状態です。

頭の中でグルグル(@_@)考えがまとまらない状態が続いたり、
疲労が重なり余裕がなくなったり、
不安や恐れで自分らしさを見失ったり、
などの状態。

それは体にも現れてきます。

腰の力が抜けるために、肩や腕に余分な力が入り、
肩や腕が硬張るために、胸が縮まり、
肩甲骨の動きが悪くなり、
眠りが浅くなり、
鳩尾が硬くなります。

けれども
臨時に鳩尾が緩むと、ずっと頭から離れなかったことを、フッと忘れることができるのです。
心が体を元気にしたり、病気にしたりする経験はどなたもあるかと思いますが、
体からもまた、心を変えることができます。

心に、どんなに忘れろと命令してもできないことが、
鳩尾が柔らかくなることで、忘れることもあるのです。

その状態、ポカンを臨時につくり出すのが、邪気の吐出、という呼吸法です。

鳩尾に両手の指先を軽く当て、
その手で手伝うようなつもりで
腹腔を折り曲げるようにして前屈しながら、息を吐いていきます。

畳に頭がつく時に丁度吐ききるように
自分の呼吸の深さに応じて速度を調節します。

吐ききったら手を緩め体を起こします。
吸う方は意識しません、吐ききっていますので、起こす時に自然に深く吸えます。

これを2回ほど行うと、あくびが出てきます

老廃の気(邪気)を出しきり、肺の中を空っぽにすることで、体の本能として、たくさんの空気を取り入れようという要求が起こり、体に大あくびをさせます。
大あくびをすることで、体は新鮮な空気で満たされると同時に息は段々に深くなり、鳩尾が緩みます。

写真
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やさしい野口整体

〜野口裕介(ロイ)先生に捧ぐ〜 Facebookページ「やさしい野口整体」に宮崎雅夕先生が投稿された記事の保存版サイトです。