愉氣の紹介 〜セルフ整体〜
《セルフ整体》
愉気(ゆき)の紹介
野口整体では、気をおくることを「愉気(ゆき)」と言います。
愉気は、誰にでもできます。
頭が痛かったり、お腹が痛いと、思わず痛いところに手を当てます。それが、愉気です。
悲しんでいる人に寄り添って肩を抱く、それも愉気です。
遠く離れている友の無事を願う、それも愉気です。
離れていても愉気は通じます。
後ろからじっと見ていると振り向きます。気を感じるからです。
人間には、たがいに癒し合う力が備わっています。
野口先生は、こんなことも仰っていました。
キリストが手をかざして病気を直したが、自分だけのものにしたのは、間違いだった、と。
そうか私にもできるかなと思って40歳から始めました。
もっと早く知りたかったと思いました。
「気」は集注密度が高まると、そこに集まるという性質があります。その、性質を利用して、呼吸を用いて集注密度を高めます。
手のひらで呼吸しているつもりになって集注する、ただそれだけです。少し訓練すると、どんどん上達します。
訓練も簡単です。
目の前で合掌をして、目を閉じて、指先から息を吸って指先から息を吐くつもりで呼吸する。それを繰り返すだけです。これを合掌行気と言います。
自分にも愉気できます。
自分にするのは、行気と言います。
行気は、その処から息を吸うことに集注します。
脊椎を後頭部から腰まで息を吸うようにイメージすることを、脊椎行気といいます。
これが、上手にできるようになると、背骨がポキッと音をたてて弛んで硬張りが取れます。
愉気をはじめたら、呼吸だけに気を集めて、治そうなどとは考えない方がいいです。
不安な気持ちで、愉気すると、不安を愉気してしまいます。
ぽかーんとして、手のひらで呼吸してるつもりになるといつの間にか愉気ができてます。
愉気をしていると自分の呼吸も相手の呼吸も、一つになって段々深くなってきます。
途中で手に変化を感じることもあります。痛みを感じたり、ぴりぴりしたり、冷たく感じたり…
それらの感じが無くなった時、
また、手が自然に離れた時、相手と自分の呼吸が揃って深くなった時、
手を離します。
手を離すタイミングは、とても大切です。あまりやり過ぎると相手の力を奪うことにもなります。
愉気を止めるときは、下腹に息を深く吸い込んで、「ウーム」と声を出し息を少し洩らし下腹に息を下ろしてから、息を止めて手を離すようにします。手を離してから息を吐いて下さい。
練習は家族とか、信頼関係のある方に行って下さいね。
その方が早く上手になります。
写真
by H.M. スマホ
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