体は生活の歴史 〜野口晴哉先生講義録〜
≪野口晴哉講義録より≫
体は生活の歴史
体は正直です。口のように嘘はいえません。体はその人の生活の歴史です。それが丈夫でも弱くても。
だから腰椎の三、四番がくっついていたら不決断、何かあった時にスラッと行動できない。
平素は強情だか、何かあると臆病だということを示しております。
ここは生殖器能力の状況が現れる場所なのですから、その能力とか決断とか行動とかいうことと関連があると思ってよいでしょう。
意志が弱いという人があります。「こうしよう、ああしよう」と思っていてできないというのですが、そのごとく次々と意志が生ずるのですから意志が弱いわけではありません。
その意志が行動にならないのですから背骨が弱い、特に腰が弱いといえましょう。正確にいえば腰椎三が四にくっついているのです。
腰椎三番が二番についている場合は、何かする時気張りすぎたり。気負ったりして。やり過ぎがあります。その大言壮語を聞いても実行できることと受け取ってはいけません。
これは性エネルギーの鬱滯傾向を示すもので、胸椎六番にゆけば無闇に焦り、怒りっぽくなり、頸椎二番、三番にゆけば空想が次々と浮かびつづけ、妄想がやみません。
背骨を調べるということはなかなか楽しいものです。調べたら必ずあとの観察を丁寧につづける必要があります。
習ったことをそのまま当てはめないで、自分の眼で観察し、結果を得るよう習慣づけることが、背骨に現れる心を読みとる秘訣です。
写真
by H.M. デジカメ
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