健康は愉快だ ~野口晴哉先生講義録~

≪野口晴哉講義録より≫

健康は愉快だ


赤ん坊を育てますと判るのですが、赤ん坊を育てていると、彼は何にも楽しいことがない様にみえるのにニコニコしているのです。平和な顔をしているのです。


何か体でもこわせば一日中不愉快な顔をしているのです。親はもっと親切にいろいろやっているのに不愉快な顔をしているのです。


だから健康であるということは何でもなくとも愉快なことなのです。


レクリエーションに行ったから愉快なことだとか、麻雀をしたから愉快だとか、いうのは健康の喜びを感じなくなってる人なのです。


だんだんそうやって守ったり、補ったりして誤魔化して、そして、健康を保つ人が多くなるに従って、愉快であろう為のいろんなことが多くなると思うのです。


何にもしないで愉快なのです。


私は自分の時間というものをほとんど持ちません。まあ便所だけはゆっくり入っていたいと思うくらいですが、その便所でも二度や三度は必ず報告や処置を訊きにくる。


電話がかかりましたとくる。


だから地方に行きますと安心する。地方の人は嗜みがあって便所を叩いてまでものを言うようなことはありません。


ここでは「質問していいですか」なんて便所の外で訊く。そう言われれば質問を聞かないわけにはいかない。まあとにかく地方の人の方がはるかに嗜みがあります。便所に入ったら言わないのです。


だから講習会に行くと便所にこもってしまう。そうでないと講習をやるにしても考えなくてはならないが考える時間もない。ズゥーッと人が来詰めです。


そんなで自分の体を一杯に使っているのに不愉快かっていえば不愉快ではないのです。


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やさしい野口整体

〜野口裕介(ロイ)先生に捧ぐ〜 Facebookページ「やさしい野口整体」に宮崎雅夕先生が投稿された記事の保存版サイトです。