整体とは ~野口晴哉先生語録~
《野口晴哉語録より》
食べ過ぎると途端に胃袋を意識する。駆けると心臓があることがハッキリ分かる。体の中味があることを感ずることは整体とは言えない。
怪我をして初めて小指を持っていたことを感ずる如く、整体ならば体そのものの存在をいつも忘れている筈だ。
体が重いとか、だるいとかいうことも又整体ではない。入浴で快感があるのは、入浴の刺激で臨時に整体の感覚に近づいたからに他ならない。
それ故、入浴して快感を感ずる人は整体とはいえない。
整体とは、いつも入浴したあとのような感じで平素生きていることの出来る体の状態である。
異常が生ずれば迅速にそれを異常と感じ、それに対応する体の変化を来たすが、去れば直ぐにもとに復して異常のあとをとどめない。
怒っても悲しんでも過ぎ去ってしまえばとどめない。
床に入れば眠り、覚めればケロッと起き上がる。
目は覚めたが眠いとか、だるいということはなく、朝はいつも新鮮である。
朝が新鮮であるということは整体であることの重要な条件である。毎日新鮮に日を迎え送ることが整体の人の生活である。
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by Hitomi スマホ
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