「わ」と「え」の違い ~野口晴哉先生語録~

《野口晴哉語録より》

「わ」と「え」の違い


水を浴びせられると風邪を引くが、

自分から水を浴びて風邪を引かなくなる健康法があるのたから面白い。


飯を食えなければ餓死するのに、

飯を食わないで健康を得る人もある。


断食療法や冷水浴はこの流儀であるが、食えないとか、食わないの「わ」と「え」に生死を司る力があることをハッキリ見つめねばならない。


病気というものをいつも受身に経過しているが、

これを進んで迎えてみると体力発揚の好機とすることができることを、

多くの人は知らない。


ただ漫然と時を病床に過ごす。


惜しいことだが、五十年か八十年しかない寿命で、漫然と過ごす時を持つということは、まことに大胆なことである。


インシュリンもアドレナリンも自分の体の裡にある。


人間が生きているということは調法なもので、その必要な物はみな具っている。


ところが、自家用薬を使う工夫をしないで、代用薬を地の底や海の底に探してる人もある。


可笑しなことだが、そういう人々のうちには自分の生きてることを忘れている人もある。

自分の一滴の血に潜む力を見ないで、

病菌の数に脅えている。

やさしい野口整体

〜野口裕介(ロイ)先生に捧ぐ〜 Facebookページ「やさしい野口整体」に宮崎雅夕先生が投稿された記事の保存版サイトです。