風 ~野口晴哉先生語録~

《野口晴哉語録より》



まず動くことだ。

形なくもまず動けば形あるものを動かし、その動かされているものを見て動いているものを感ずるに至る。

動きを感ずれば共感していよいよ動き、天地にある穴皆声を発す。

竹も戸板も水も音をたてて動くことを後援する。

土も舞い、木も飛び、家も揺らぐ、電線迄音を出して共感する。

天地一つの風に包まる。

まず動くことだ。

隣のものを動かすことだ。

隣が動かなければ先隣を動かすことだ。

それが動かなければ次々と動くものを多くしてゆく。

裡に動くものの消滅しない限り、動きは無限に大きくなってゆく。

動かないものを見て、動かせないと思ってはいけない。

裡に動くものがあれば必ず外に現われ、現れたものは必ず動きを発する。

自分自身、動き出すことがその第一歩だ。


写真

by H.M. スマホ

やさしい野口整体

〜野口裕介(ロイ)先生に捧ぐ〜 Facebookページ「やさしい野口整体」に宮崎雅夕先生が投稿された記事の保存版サイトです。