生きる希望 ~野口晴哉先生の質問に答えて~
《野口晴哉先生の質問に答えて》
〈質問〉
生きる希望というのは与えられるものでしょうか、それとも愉気で。。。
〈答〉
感じるものです。自分で。体が丈夫になると、自然に生きようという要求が起こるんです。でも、今のような場合は指導者がごく上手で、指導がきちんと行きわたっているのに動かない場合のことで、下手な人がやれば動かない人が多いです。誘導する人が上手に誘導しているかどうかという、それだけはどうぞ見極めて下さい。
下手な人というのは、自分の気持ちを押しつけるだけで。相手の気持ちがわからない。よくそういう人がいるのです。
自分の気持ちを押しつけるだけで相手の気持ちが分からなかったり、自分の言いたいことだけ言って相手に口をきかせなかったり、自分の教えることだけ教えて相手の要求を引っ張り出さなかったりというのでは、指導者としては上手になる素質がないと言えます。
指導するということは、相手の裡の気持ちまでよく読めるようになっていなくてはならない。自分を表現するよりは、相手の言うことが分からなくてはならない。そうなれば人を指導する資格がある。
by H.M. スマホ
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