相互運動 -メッセージの質問に答えて(一)- ~セルフ整体~

≪セルフ整体≫

メッセージの質問に答えて(一)


【問】

相互運動ですが、後ろでやってくださった相手の方の手の圧力が強くてきつかったのですが、自分の活元が出来ない程ではないし、相手にそれを伝えるのも気が引けてそのままやりました。

この場合、圧力については本当は相手にこうしてほしいと伝えたほうが良いのでしょうか。


【返信】

はい、相手の方に希望を伝えて構いません。

そういう場合、相手の方の手の感覚が鈍っている(愉気の手になっていない)場合もありますし、受けている側の人の心身が、無意識にその刺激を必要としている場合もあります。


その他、エネルギーの鬱散的な要素がそういう手になっている場合もあります。

慣れてきたら、圧が強くても動いていけるなら、具合が悪くなるほとではなかったら、そのまま付き合ってみるのも良いと思います。

それはそれで、体の動きや感受性の動きの幅が広がります。


また、嫌な場合は、上手に離れることができるようになることも、上達のうちではあります。


でも、初心者のうちは特に、相手の方の今後のためにもなるので、少し力を抜くようにお願いしても良いと思います。


本能的な感覚が強いかたで、確信的にギューギュー押したり、叩いたりする方がいらっしゃいますが、本来活元運動は、自分で自分のからだの働きを取り戻すための運動ですので、

自分のからだの動きで、弾力を取り戻して行くのが、ベストです。


たとえば、鈍った感じのところでも、愉気を長年続けてきた人の手だと、軽く手が当たっただけで、同じその人のからだが動き出すことがあったりします。


叩かれてるときは、余り動かなかった人でも、愉気の手が当たると、よい動きが出ます。


ですから、私も時々、活元運動の相互運動の前に、合掌行気をしてみたりするのですが、

手の動きが変わってくるし、組んでる相手のからだの動きも変わってきます。

なので、愉気の手になるとやはり違うんだなと思います。


後ろでやっているときに、叩きたくなったり強くしたくてもどかしい感じがしたときは、

意識的に手にしばらく集中して愉気するようにしてみるのも、良いと思います。


叩くよりもかえって気がすむ感じがして、手が優しく動いて行くようになることがあります。それからまた、ポカンとすれば良いのです。


活元相互運動は、元々は活元自動操法という形で行われていたものが、体育の団体に変わったときに「相互運動」と名前が代わり、今の形になったのですが、

これは結果的に、相互運動を大変深みのあるものへ導くことになったと思います。


熟練して行くと、二人の気が交流しダンスのように美しく滑らかな動きになります。


単に、身体の動きを取り戻すだけではない活元運動の側面が、体験できるようになったと思います。


この、愉気の手で相互運動をするという事が、

私がイベントで、活元運動だけではなく、愉気を一緒に練習する理由の一つでもあります。


活元運動を行えば、それだけでもちろん愉気の手は育つのですが、

愉気の練習を行うと、その手が育つのがもっと確実に早くなり、

活元運動の発展の早まりにも繋がります。


愉気と活元運動は、本来分けるものではなく、一つのものとして習得して行くものだと思っています。

宮崎雅夕


写真

by H.M. デジカメ

やさしい野口整体

〜野口裕介(ロイ)先生に捧ぐ〜 Facebookページ「やさしい野口整体」に宮崎雅夕先生が投稿された記事の保存版サイトです。