穴追いの愉氣 -メッセージの質問に答えて(四)-~セルフ整体~
≪セルフ整体≫
メッセージの質問に答えて(四)
【問】穴追いの愉気を行う上で、注意のいることが何かありますか?
【返信】
穴追いの愉気は、本来は必要がなければ動いていかないものだと申しましたが、
やはり「練習する」という形でやりますと、どうしても意識で進める傾向も出てきます。
そうすると、毎日行うことは、やり過ぎを生むことになります。
やり過ぎは、過敏な傾向や、鈍りを生むことがあります。
例えば、
刺激をあたえるようなこと、
整体体操とか、足湯とか、化膿活点の刺激などは、
特に注意が要ります。
毎日とか、1日に何回もするということで、
過敏になったり、
逆に、鈍らせたり、することがあります。
例えば中毒したときは、
沸かしながらお風呂に入ると良いと言われますが、
毎日沸かしながら入っていると、中毒しやすい体になると言われています。
頬骨の穴追いの愉気は、
骨盤の弛みを誘導しますが、
きちんと弛めると、きちんと引き締まれるので、
夏の終わりに、一度行うのは悪くはないのですが、
人によって、引き締まる傾向の動きが強く働く人がいて、
急に冷える変化と重なったりすると、引き締まりすぎることがあったり、
弛めることばかり続けていると、引き締まりの鈍い人が、
必要なときに引き締まりにくい状態を生む可能性もあるかと思います。
体の変化を、観察しながら、
やりすぎのないように、
練習を行っていただきますように、お願いいたします。
頭の穴追いの愉気は、秋の中頃以降に2日~4日続けると、神経疲労の大掃除になると申しておりますが、
最高で4日くらい行ったら、最低4日は休む期間を作って、体の変化を感じて下さい。
その他でも、野口整体では、一回行ったら一週間やすむとか、
一週間行ったら、三週間休むとか、
そういった形で、指導していることが多く、
やり過ぎに大変注意しています。
その点、
活元運動は、毎日やって構いません。
これには、やり過ぎということはありません。
むしろ、やりすぎの調整もやってくれると思います。
穴追いの愉気も、本来は必要がなければ動いていかないものですが、
意識的な力が働く可能性が大きいかなと、
私自身の経験を通して、
思いますので、用心します。
じっと無圧で手のひらで愉気する場合も、あまり関係はありません。
ですから、はじめのうちは活元運動の方を、先に訓練を積み重ねていただきまして、
練習のあとに、活元運動を行うようにしていただきますと、
やりすぎの調整ができると思います。
できれば最後は、活元運動に任せる時間を作ることをおすすめします。
相互運動も、そういう意味では、なるべく愉気の手になるように、
合掌行気を行って、
前の人へ当たる手の刺激が、強くない形でできるようになることが望ましいと思います。
宮崎雅夕
写真
by H.M. デジカメ
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