上手な水の飲み方 ~野口晴哉先生講義録~

《野口晴哉講義録より》

上手な水の飲み方


夏水をたくさん飲むのは体の弱い人がすることで、秋になって空気が乾いてくると、だんだん水を飲みたくなる。これからが水が美味くなってくる時で、冬の寒中に、その美味しさが最高になります。


だから空気の乾いている間はたくさん飲む。いくら飲んでも発散していって体に溜まらない。


だから水を飲むシーズンは一月、二月です。もう四月になれば飲まなくなってきます。五月、六月、七月、八月と飲まなくて、九月になって少しずつ美味しくなってきて、十月、十一月になると、ずっと水が美味しくなってきます。そして一月、二月に一番美味しくなる。


それが体の敏感な人の感じ方です。今まで大勢観てきましたが、健康な人にはそういう傾向が自然にあります。


でえすから意思で努力しないでも、その時の体の感じで飲む水が美味いか不味いかということが適確に分かるようになったら、それは体の進歩です。


体が敏感になると、美味い、不味いというのがはっきり分かります。暑いから冷たいものを飲むと言って飲んでいるのは体の勘ではない。


飲んだ水が美味いか不味いかという、その感じをよくお確かめになると、冬の方が圧倒的に美味いことが分かります。


活元運動をやっていると、だんだんそういう、ごく僅かずつですが体の勘がひらけてきて、ごく僅かの美味い不味いの味がはっきり分かるようになります。


体が敏感になると、今まで気がつかなかった面がいろいろ開けてきますから

水だけに限らず、食べ物の味でも、いちいち味わうつもりで食べていますと、これがよいとか、これか悪いとか、この辺まで食べたらちょうどいいとかいうことが分かってきます。


目についたものを何でも豚みたいに食べてしまうというのは、餓鬼道ですよ。味が楽しめるようになると、だんだん勘がひらけてきますので、まあ水から始めれば一番よく分かると思います。


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やさしい野口整体

〜野口裕介(ロイ)先生に捧ぐ〜 Facebookページ「やさしい野口整体」に宮崎雅夕先生が投稿された記事の保存版サイトです。