とげ 〜野口晴哉著「健康の自然法」〜
《野口晴哉著 健康の自然法より》
野口先生から息子さんへの手紙
とげ
とげが刺さったそうだが、愉気の実験にはもってこいのことだ。
余分にいじらず、静かに愉気をする。
感応が静まったら、ソーッと見れば頭が出ている。それをつまんで取ってまた愉気をする。
昨年の夏、油壺でウニのとげがささったことがあったろう。引っ張るとちぎれてとうとうささったままだったが、ママが愉気をしたらだんだん出てとうとうとれてしまったネ、あの如くだ。
ウニのとげに限らず、ガラスのかけらが入ったのでも、木のささくれでも同じことだ。
とげが抜けても刺傷は深いから、感応が終わるまで愉気を続けることが必要。その場で抜けなくとも、愉気をして一夜たてば出てくる。
ロイのとげがそうだったネ、心配は要らない。
パパは二十年前に、針を体に入れてしまったというおばあさんに愉気をしていたら出てしまったこともあったし、ビンを飲んだ子供が、十二指腸にそれが引っ掛かって騒いでいる時も、愉気したら無事に出た。寒暖計を壊した子供に愉気をしていたら、水銀が皮膚のすぐ下に集まって、自然に皮膚が破れて出てしまったこともあった。
鉛筆を頬に刺して中で折れてしまった子に愉気をしたら、二日たってから出て来た。顔だから外科手術で取るとあとが残ると言って親は騒いでいたが、何事もなくすんだ。
とげは愉気をしておけば心配ない。
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