〜野口晴哉先生語録〜
《野口晴哉語録より》
体の色々な筋に運動命令を発する大脳の運動野を調べていたペンフィールドは、手、顔、口、舌の筋に命令を送り出す領域は、腰、胴体、肩などの大きい筋肉に命令を送る領域に比べるとはるかに広いことを突きとめた。顔や手が色々と器用に複雑に動く理由であろう。
豚は鼻で動き、人間が手で動くのはその構造の為である。
顔の色々の調整に手を使い顔を動かすのも当然であるが、意識してその運動方法を研究する必要があることは確かである。
おはじき、お手玉、折り紙等の遊びももっと旺んにしたい。かつて言葉の出ない子に拇指を使うことを奨めたところ、パチンコを購入して一年間やらせたら言葉が自由になった。
意思の弱い子の鍛練は、言葉で頭に色々と命令するより指を使わせた方が早い。ともかく指や手の遊びをもっと広げたいものである。
昭和37年6月
写真は長女が折ったアジサイの折り紙です。
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